2年ぶりに自身のコンクールに挑戦!!

特別なピアノとの出会い

9月14日(日)エリーゼ音楽祭(大人のためのピアノコンクール東京3rd予選)に出場させていただきました。

普段触れることのないベーゼンドルファーのピアノでした。

ピアノの前に座った瞬間、緊張とワクワクが入り混じる特別な空気に包まれました。このピアノは画像のように88鍵ではなく、鍵盤数が多いため音の深みや余韻が格別で、身体の中まで響くような感覚があります。

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私が弾いた曲は、白鍵の1番左を(ラ)が何度も出てくるので、いつもより慎重になりました(88鍵のピアノなら、1番端っこだからそんなに気をつけなくても大丈夫なのですが)

弾き慣れていない音の響きに、少し怖さを感じる瞬間もありましたが、それだけ特別な音色でした。

音の豊かさと難しさ

 

このピアノは弾くのがとても難しいピアノでもあります。鍵盤は普段弾いているピアノよりかなり重く感じ、低音部は力加減が微妙で、指先や腕のわずかな使い方で音色が変わります💦
普段の感覚で弾くと、音が重すぎたり軽すぎたりしてしまうこともあります。音をコントロールするには指だけでなく、体全体のバランスが大切です。舞台上では、ピアノの響きに自分の体がどう反応しているかを意識しながら弾くことが必要でした。

緊張と挑戦の中で

演奏中は戸惑いや緊張もありました。普段の練習で慣れている鍵盤とは違い、「この響きをどう自分のものにすればいいか」と考えながら弾く瞬間も多くありました。それでも、その挑戦が楽しくもあり自分の表現力を試されている感覚がありました。一音一音が生きているようで舞台の空気と響きが一体になった瞬間は、言葉では言い表せない感動でした。

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演奏曲はドビュッシーの2曲
1曲目 前奏曲集第1集より 4番
2曲目 映像第1集より 運動

音と向き合うことの大切さ

今回の経験で、表現の幅を広げるには楽器と真剣に向き合うことが必要だと改めて感じました。音の余韻や色合いを意識して耳を澄ませ、指先や腕の微細な動きに注意を向けることで、少しずつ自分の思い通りの音が出せる瞬間があります。

優秀賞をいただいた喜び

第2教室の準備、普段のレッスンや教室運営の雑務、バタバタの中、限られた時間での練習、挑戦でした。
思い描くような演奏で完璧に弾き切れたわけではありませんが、結果優秀賞をいただくことができました。今まではEコースで出ていて、今回初めてFコースでの挑戦でした。他の出場者の演奏は素晴らしい演奏ばかりで、より緊張が高まりました。

本番で力を全部出し切るのは難しいですが、努力が認められた喜びは大きく、音楽と向き合う大切さを改めて感じる瞬間でした✨

来月本番の生徒さんたちへ

生徒の皆さん、来月はいよいよ本番です!緊張や不安は自然なものですが、それを恐れる必要はありません🔥
むしろ、その緊張こそが皆さんが本気で音楽と向き合っている証拠です💪
舞台の上では、誰もがドキドキするものです。でも大切なのはその気持ちに押しつぶされるのではなく、自分の力に変えて、音楽に今までやってきたことを全てを注ぐことです。

練習してきた時間、指先で感じた音の一つ一つ、耳で聴き分けた響き、体で覚えたフレーズの感覚、、、全てが皆さんの「武器」です。
本番では、それを思い切り信じて弾いてほしいと思います。完璧を目指す必要はありません。大切なのは、自分の音に向き合い、心からの表現を届けることです。

音楽は「表現」です。音符を正確に弾くだけではなく、自分の想いを音に乗せ、会場全体に届けることが本番の醍醐味です。

舞台では、観客の目やホールの響きに惑わされることもあるかもしれません。ですが、自分を信じ自分の音に耳を澄ませ、一音一音を丁寧に届けることができれば、その瞬間こそ皆さんの演奏が輝く瞬間になります。

本番は、練習の成果を出す場であると同時に、挑戦する喜びを感じる時間でもあります。失敗を恐れず、勇気を持って一歩を踏み出してください。思い切り弾くことで、これまで気づかなかった自分の可能性や、新しい音楽の表現に出会うことができます。挑戦する姿勢こそ、皆さんを大きく成長させてくれます。

私は、皆さんが本番で全力を出し切り、音楽を心から楽しむ姿を信じています。そして、その経験はこれから先の人生にも必ず繫ります。努力して向き合ったこと、自分を信じて挑戦したことは、どんな結果であっても、必ず自分の力になります。だから怖がらず、音に心を込めて、全力で挑戦してほしい!
本番まで、一日一日を大切にレッスンでやったことをよく思い出しながら、丁寧に練習し続けてください。

支えてくださる、ピアニスト塩川先生への感謝

いつもご指導いただいている、塩川先生。
細かい表現や曲全体の流れを丁寧に教えていただき、安心して挑戦できました。先生の存在があったからこそ、自分の音を信じて弾き切ることができたと思います。本当にありがとうございました。

音楽の魅力と成長

皆さんも来月の本番に向けて、一音一音を大切に練習し、自分を信じて挑戦してください。舞台での緊張や悔しさも、すべて成長の糧になります。

今回のコンクールでの挑戦と経験は、私にとってかけがえのないものになりました。ベーゼンドルファー・インペリアルとの出会い、舞台での挑戦、塩川先生のサポート、全てが私を成長させてくれました。皆さんも本番で、自分の音を信じ、心から表現する喜びを感じてほしいと思います。挑戦することでしか得られない感動を、ぜひ体験してください。

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