コンクールに振り回されない音楽教育
➖自己肯定感を守るために➖
こんにちは♪
下呂市ピアノ教室/きたはら音楽教室を主宰している北原です。
まず最初に
なぜ、この記事を書いたのかというと
コンクールの後
「ミスなく弾けたのに評価されなかった」
「結果を見て自信をなくしてしまった」
今までコンクール後に度々こんな声を聞くことがありました。
音楽は本来、点数や順位で価値が決まるものではありません。
それでも大人の一言や結果の受け取り方次第で、子どもの自己肯定感は大きく左右されます。
コンクールに振り回されず、
音楽と健やかに向き合う視点を伝えたくて、この記事を書きます。
「ミスなく弾けたのに、
なぜ評価されないの?」
そんな疑問を抱いたことがある方に、
ぜひ読んでいただきたいと思います。
音楽は本来
点数や順位をつけるために生まれたものではありません!
音楽は、芸術です。
では、芸術とは何でしょうか?
芸術とは
正解が一つではなく、
誰かと比べて優劣を決めるものでもなく、
その人の感じ方や価値観、生き方がそのまま表れるものだと、私は思っています。
だから音楽は、
「譜面どおりに弾けたか」
「ミスがなかったか」
だけでは語りきれません。
音の質、フレーズの流れ、呼吸、間、、、
それは、
どれだけ丁寧に音と向き合ってきたか、
どれだけ考え、感じ、積み重ねてきたかの痕跡です。
一音を雑に扱えば、音はすぐに濁ります。
フレーズを理解していなければ、音楽は途切れます。
呼吸が浅ければ、音は前に進まず、
「間」を怖がれば、音楽は語りません。
逆に、
音を並べるのではなく、
流れのある音楽として奏でること、
沈黙さえも音楽として受け止められたとき、そこに初めてその人らしい音楽になります。
楽譜通りに弾けたかどうかだけではなく、
どう音楽と向き合ったか。
それこそが音楽であり、芸術です。
一方で、コンクールという場があります。
コンクールは、
音楽を学ぶ上でのひとつの機会ではあります。
けれど
結果ばかりに意識が向いてしまうと、
子どもも大人も、
知らないうちにコンクールに振り回されてしまうことがあります。
「ミスなく弾けたのに、賞が取れなかった」
「あれだけ練習したのに評価されなかった」
こうした経験を重ねるほど、
音楽は楽しいものから、
評価される怖いものへと変わっていきます。
そしてその積み重ねが、
自己肯定感を下げてしまうことも少なくありません。
コンクールは、
自分の価値を決める場所ではありません。
本当に大切なのは、
結果そのものではなく、
その時の自分にできる最善の演奏を目指したかどうか。
限られた時間の中で、
丁寧に練習し、考え、感じ、
その積み重ねを持って舞台に立ったか。
結果がどうであれ、
その姿勢は、必ず自分の中に残ります。
評価は、あくまでひとつの物差し。
音楽の全てではありません。
音楽は競争ではなく、芸術。
芸術は、人を比べるためのものではなく、
人を育て、心を豊かにするものです。
だからこそ、
コンクールに振り回されるのではなく、
音楽と、そして自分自身と、
正しい距離感で向き合ってほしい。
それが、
長く音楽を続けていくために
一番大切なことだと
私は思っています。
