「完璧に弾けたはず」なのに、狙っていた賞が取れない理由

こんにちは♪下呂市ピアノ教室/きたはら音楽教室を主宰している北原です😊

 

「ミスもなかったし、
本人も『完璧に弾けた』と言っています」

コンクール後、毎年よく聞く言葉です。

ここまで努力してきた過程や、生徒さん自身が納得できた演奏だったこと自体は、とても大切です!

それを否定する必要は全くありません!

ただ一方で、

完璧に弾けた!という本人や
保護者様の感覚と、
評価される演奏は必ずしも一致しないという
現実があります。


音楽の評価は、
間違えなかったかどうかだけで決まるものではありません。

♪音の質(音色)
♪フレーズの流れ
♪表現・解釈
♪リズム・テンポの安定
♪技術の正確さ
♪ 曲への理解度
♪全体の完成度、構成
♪年齢・経験に見合った音楽性 etc.

書ききれないくらいの評価基準があり、これらを含めて総合的に演奏は判断されます。

つまり、「間違えなかった=完璧」ではない という視点が必要になります。

 

ここで、もう一つ大切なことがあります。

「完璧だった」という評価は、
多くの場合、

本人や身近な大人の主観

です。

音楽の現場では、その主観と第三者の評価が一致しないことは、珍しくありません。

「本当に完璧だったのか」

それとも

「そう思いたかっただけなのか」。

ここを冷静に見られるかどうかで、
次の成長につながるかが決まります。


さら知っておいていただきたいのは

コンクールは相対評価の場

だということです。

先ほど書いた、審査員がどこを見ているかの項目はたくさんありましたが、

他の出場者のレベル、完成度、演奏順、選曲、本人のその日の調子・・・

これらが少し違うだけで、結果は簡単に変わります。

また、複数の審査員によって点数がつけられますが、大きく違う場合もしばしば。

昨日なら評価されていた演奏が、
今日は評価されないことも普通に起こります。

それがコンクールです。


一喜一憂しすぎないことの大切さ

 

コンクールの結果に、一喜一憂しすぎないこともとても大切です。

喜ぶこと自体は、悪いことではありません!
悔しがる気持ちも私自身も経験があるので痛いほどわかりますし、自然な反応です。

ただ、

結果に振り回される大人の姿は、子どもにそのまま伝わります。

 

賞を取れば安心し、取れなければ
価値が下がったように感じる。

その空気の中で、
子どもが「音楽そのもの」に
向き合い続けるのは難しくなります。

コンクールは、
「評価されるかどうか」を
確かめる場ではなく、
「今、どこまで来ているか」を
知るための通過点です。

だからこそ、
その一回の結果で
一喜一憂しすぎる必要はありません。

今日の結果より、
何を学んだか。
次は何ができるようになりたいのか。

そこに目を向けられるかどうかが、
その後の伸びを大きく左右します。


よくある誤解があります。

 

「賞を取れなかった=上手くない、成長していない」
「評価されなかった=失敗だった」

これは違います。

逆に、コンクールで賞を取ってもその先ずっと順調に上手くなり続けるとは限りません。

一時の結果と、長く伸び続ける音楽力は別物です。


ここで、私個人の考えを書いておきます。

私はコンクールの結果によって子どもを評価することはしていません。

見ているのは、
・基礎が安定して身についているか
・音をよく聴き、自分で修正しようとしているか
・指示待ちではなく、自分で考えて練習できているか
・今回の経験を、次にどう活かそうとしているか

一回の結果ではなく、その子自身の成長や変化と日々の地道な積み重ねです。

教室としての役割は、
順位を決めることではありません。

音楽と長く向き合える力を育てること。
それが、私が一番大切にしていることです。

「完璧に弾けたはずなのに」
そう感じたときこそ、実は伸びるチャンスです。

結果に一喜一憂するのではなく、
その経験をどう次につなげるか。

そこを一緒に考え、支えていく。
それが、私のスタンスです。

関連記事

  1. コンクール優秀賞おめでとう!~2名の生徒さん~

  2. 「うちの子地味かしら?」と不安なあなたへ。YouTubeの真…

  3. コンクール初出演、入賞おめでとう!

  4. Hちゃん、ピアノコンクール入賞おめでとう✨

  5. 全国大会出場の8名の生徒さんが市長さんに激励会をしていただき…

  6. ピアノコンサート&セミナーに行ってきました!